会計書類はどのように整理整頓する?
書類の整理整頓
個人事業主の場合、自分自身で会計管理などもしっかりと行わなければなりません。
実際に、自分の事業の状態を把握したりするためにも、帳簿を付けるという作業は大切です。
そうはいっても、本来の事業が忙しいためなかなか思うようにいかないのも現実です。
会計ソフトを使うと帳簿付けも簡単、と言われていますが、いうほど簡単でもありません。
全く簿記の知識がない状態で活用するのは結構大変です。会計ソフトによっては、アドバイスをしてくれるところもありますので、内容をよく確認してじっくり選びましょう。
経理を他の人に任せるにしても、自分の事業の把握ができないのでは、ちょっと不安ですね。
当事務所では、会計記帳を承りますが、それだけでは終わりません。
毎月、事業の状況をご報告し経営のアドバイスも行っています。
忙しいからこそ、人に任せることは必要ですが、内容をしっかり把握しておくことも事業の成長のために重要だと考えます。
決算期に関係ない重要な書類の保存
決算期に関係なく、永久保存ファイルを作成しましょう。永久保存ファイルに保存するものは次の通りです。
①設立届出関係:事業開始届(税務署・都道府県・市区町村に提出した写し)
②契約書関係:賃貸借契約書、売買契約書、リース契約書
③社会保険・労働保険関係:社会保険適用通知書、算定基礎届保険関係成立届、雇用保険適用事務所設置届、労働保険申告書など
④保険証券:損害保険や共済などの保険証券、加入者証など
⑤借用書:借用証書、借入金返済予定表
⑥インターネット環境に関する書類:プロバイダ契約書、ドメインなどの使用関係、自動決済関係
⑦各種パスワード等管理:様々なシーンでID、パスワードを使うため、一元管理
決算書等(7年保存)
決算書類は概ね7年完保存する義務があります(5年の物もあります)。ですから、年度をまたいで保存すると廃棄するときに大変なので、事業年度ごとに整理しましょう。
①決算書:貸借対照表、損益計算書、確定申告書など
②総勘定元帳
③仕訳帳
④現金出納帳、売上帳、仕入帳
⑤固定資産台帳
⑥その他、必要に応じて売掛金元帳や買掛金元帳など
決算期単位で保存する書類
①領収書:領収書は大きさがまちまちなので、日付順にA4用紙に貼付けて穴を開けてファイリングする。
②通帳の明細:通帳はしばらく記帳しないと明細が合計されてしまいます。合計されない程度に記帳しておきましょう。また、古い通帳も保管しておきます。
インターネットバンキングの明細も一定期間で閲覧できなくなる金融機関もありますので、こまめに印刷またはデータ保存します。
③売上請求書:クライアントが多い場合はクライアント別に、少ない場合は日付順に保存します。
④仕入請求書:月別・日付順
⑤青色専従者給与関係
その他
・自動決済関係:クラウドサービス、レンタルサービス、ウィルスソフトなどの自動更新は、メールに記載されていることが多いので、忘れずに印刷して保存しま
す。
・インターネットショッピング:クレジットカードの明細書には、支払先と金額のみ記載されており、内容がわかりません。購入時の確認メールや、購入履歴から
商品がわかるものを印刷して保存しておきましょう。