2022年1月試験対策 FP2級講座 第12回
FP講座第12回
【金融資産運用】
問1 景気動向指数に採用されている指標は、先行指数が(①)系列、一致指数が(②)系列、遅行指数が9系列の合計30系列となっている。
問2 景気動向指数は、景気の現状把握及び将来予測に資するために作成された指標であり、コンポジットインデックス(CI)と(③)がある。
問3 GDPとは国内総生産のことで、一定期間内に国内で新たに生み出された(④)や(⑤)の付加価値のことをいう。GDPには日本企業が(⑥)で生産した付加価値は含まれない。
問4 労働力人口とは、15歳以上の人口のうち就業者(休業者も含む)と(⑦)の合計を指す。
問5 当座預金などの決済用預金は、預け入れている金融機関が破綻した場合、(8)が預金保険制度により保護される。
解答
①11 ②10 ③ディフィージョン・インデックス(DI) ④モノ ⑤サービス ⑥海外 ⑦失業者 ⑧全額
解説
景気動向指数の動きの例
景気がよくなり始めると企業が雇用を増やすため、「新規求人数」が増えます。それは景気に先行して動くので先行指数。労働市場の需給は景気にほぼ一致して動くので、これを測る「有効求人倍率」は一致指数。景気がよくなると収入が増え、消費が活発化します。逆に景気が悪くなると収入が減り、消費が減少します。これを測る指数である「家計消費支出」は、景気に遅行して動くので遅行指数。
企業物価指数は、企業間の財(サービスは除く)の物価変動を表す指数で、消費者物価指数は、家計の財およびサービスの物価変動を表す指数です。
CIとDI
景気動向指数のうちCIとは、景気変動の大きさやテンポ(量感)を測定し、DIとは景気の各経済部門への波及の度合い(波及度)を測定します。CI=テンポ、DI=波及度で覚えるとよいでしょう。波及度の数値が50%未満から50%超になった場合に、その50%を超えた月の前月を景気の谷として景気回復局面と判断するのはDI(ディフィージョン・インデックス)です。これに対し、CIはある年度を基準として構成する指標の前月からの変化率を合成して判断され、景気変動の大きさやテンポを表しています。
完全失業率
完全失業者数/労働者人口×100で表します。完全失業者数とは、就業可能であり、就業意思のあるものをいい、労働力人口とは、就業者と完全失業者の合計をいいます。
決済用預金
無利息・要求払い・決済サービスの提供の三要件を満たす預金で、預入額の全額が預金保険制度による保護の対象となります。