2022年1月試験対策 FP2級講座 第9回
FP講座第9回
問1 普通傷害保険では、地震・噴火又はこれらによる津波によって生じたケガは補償の対象と(①)。
問2 家族傷害保険では、記名被保険者又はその配偶者と生計を共にする別居の未婚の子は被保険者と(②)。
問3 自動車同士の衝突によって対人補償保険及び対物賠償保険の保険金が支払われる場合は、(③)事故となる。
問4 対人賠償保険では、被保険自動車を運転中に対人事故を起こした被保険者が法律上の損害賠償責任を負った場合、(④)が保険金の支払い対象となる。
問5 台風による洪水で被保険自動車に損害が生じた場合、(⑤)の補償の対象となる。
解答
①ならない ②なる ③3等級ダウン ④自動車損害賠償責任保険等によって支払われる金額を除いた額 ⑤一般条件の車両保険
解説
普通傷害保険
国内・国外を問わず日常生活での様々な事故による損害を補償する保険で、業務中の役員や従業員の事故やけがの補償を目的に法人で加入することもあります。
全ての役員・従業員を被保険者とする普通傷害保険の保険料は、受取人が法人であれば「支払保険料」、受取人が役員・従業員であれば「福利厚生費」として損金算入することができます。普通傷害保険の保険料は被保険者の職業や職種によって決まります。被保険者の年齢、性別、家族の人数は関係ありません。普通傷害保険は国内外、業務中・業務外を問わず様々はケガが補償対象になるため、けがをする可能性の高い職業職種についている場合、一般的に保険料が高くなります。また、原則として地震・噴火・津波による傷害は補償対象とはなりません。但し、保険会社によっては天災危険担保特約等が用意されており、これを付加することによって地震を原因とする傷害までカバーできることもあります。
家族傷害保険
記名被保険者本人に加えて、配偶者、生計を共にする同居の親族、別居の未婚の子も被保険者になります。なお、被保険者となるか否かは契約時ではなく保険事故が発生した時の関係で判断されます。
海外旅行傷害保険
海外旅行の目的をもって、住居を出発してから住居に帰着するまでが旅行行程となります。普通傷害保険では対象とならなかった細菌性食中毒、地震、噴火、津波による障害が補償対象になっているのが特徴です。
失火責任法
故意・重大な過失やガス爆発について隣家や借家人の家主に対して責任がありますが、軽過失による失火のみ隣家に対する免責があります。(家主に対する免責はありません)
火災保険
補償対象になるのは火災、落雷、風災、雪災、水災、水漏れ、盗難等です。地震、噴火、津波はそれぞれによる火災は対象外です。地震保険の目的は、居住用の建物と家財です。契約は火災保険に自動付帯するため地震保険のみの契約はできません。ちなみに、「爆発」は保険金の支払事由に含まれるので、ガス爆発も補償の対象になります。
地震保険の保険料
都道府県別に設定され、全保険会社が共通です。保険金は、全壊、大半損、小半損、一部損の4種類に分かれます。
自賠責保険
被害者に70%以上の過失がある場合、保険金が減額されますが、任意加入の自動車保険では過失割合を問いません。
自動車保険
任意加入の自動車保険の車両保険では、追突、接触、爆発、盗難等の事故による契約車両の損害を補償しますが、地震、噴火、津波を起因とする損害は、特約を付さなければ補償されません。
自動車保険のノンフリート等級
はじめて契約するときは6等級で20等級まであります。ノーカウント事故は、人身傷害保険金のみが支払われた場合、等級ダウン事故は、盗難、台風、洪水、落書きにより自動車保険金のみが支払われた場合です。